石田貴裕 アート制作journal

岩手で絵画制作しています。作品紹介と日々の出来事を綴って行きます。

白鳥

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Sacred War 2

oil on canvas board

(H)185x(W)198x(D)64mm

2016

 

特に今頃、田んぼに飛来した白鳥をよく見る。

ゆっくりとした動作で首を曲げ、黙々と泥の中へ口を突っ込んで落穂を食べている。

見るとすっかり泥だらけ。

子供なら母親が叱るほど泥だらけ。

腹や首、体を覆う白い羽が台無し。

なんて、鳥にとっては余計なお世話で

汚れようがどうでも御構い無しなのである。

寧ろ美麗な羽を、生きる為に汚すのは厭わないこの光景が美しいのではないか。

潔癖症に侵されかけた現代社会への

アイロニーをありのままに投げかけているのではないか。

なんて、これまた鳥にとってはとっても余計なお世話である。

find for snowscape series No.3

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find for snowscape 3

Arches paper,Watercolour

(H)240x(W)265mm

2016

 

森の中の神秘

木漏れ日がより際立った冬の森には

神秘的な空間が、まるで境界がどこまでも無い状態で

永遠性を感じさせてくれます。

 

音楽的アプローチ

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multiple dot 1

oil on canvas board

(H)202x(W)138x(D)62mm

2016

 

 

音楽的アプローチ

音楽で受け取った作用を展開し制作している。

そういう人は沢山いるだろうし、無くてはならないものであったりする。

制作をする上で音楽としての役割はこうだ。

BGMとして動作にあまり影響ない程度のものがいい人もあれば、ダンサブルに身体と音楽のリズムに興じて作業する人もいる。

ロマンチズムに恍惚と酔いしれるもよし、ダウナーに揺れ動く心情を演じるもよし、要はなんだっていい。

実際自分はというと、音楽が流れていようが流れていまいが、物事が始まってさえいればどちらでもかまわないと思っている。

物事の始まりというのが肝心で、それまでに鼓舞したり考えをまとめるというファクターとして音楽が必要なのである。

その為にはジャズ、ロック、クラシック、映画音楽、アニソン、気分次第で様変わりしえる空間に対応できる姿勢が必要なので、痒いところに手が届くラインナップを取り揃えないといけない。

微に入り細に入り、とても神経を使う作業になってしまう。

そういう考えではあったもののやがて破綻して行き、今ではスマホに取り込んだ音源をBluetoothスピーカーで聴いている割合が増えた。

シャッフル機能により全く関連性のない繋がりの妙を味わう事の楽しさにハマっている。

いったいどんな気の利かせ方をすれば、

John Zornと、ちあきなおみAretha Franklin筋肉少女帯の流れを作りだそうとするのか。

むしろそれでいいと感じる。対極にある状態を一連の流れに無理矢理詰め込もうとする姿勢が素晴らしく、ズレによって多幸感に充ち満ちてくる。

なんだか最初に書いた話題と外れてきたので、週に一度くらいの割合で音楽の話するというお決まりを自分に命じて終わりにする。