石田貴裕 アート制作journal

岩手で絵画制作しています。作品紹介と日々の出来事を綴って行きます。

詩から散文へ

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EPA 2

oil on canvas

(H)434x(W)326x(D)66mm

2016

 

島崎藤村の『千曲川のスケッチ』

散文で描かれた風景の静かさに共鳴する部分を見出す。

何かドラマがあったのか、何か特別な思いで此処にいるのか、

決して見返りの無い日々の集積の結果なのだと自分で納得させている。

作品の詩があり、それを掛ける散文によって空間を作れば

単調に過ぎ去る事を書留めるのが一つの方法だとしても

それも決して悪くない時間の過ごし方なのだと思う。

モノクロームの風景

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Mint Green L

oil on canvas board

(H)334x(W)239x(D)72mm

2016

 

 

モノクロームの風景

現実において、その瞬間を目にした時

雫が肌に滴るような緊張感に包まれます。

美しいとか、静寂の饒舌性だとか

それらをも超えて、現実の側面の異端的な部分のその中にいることの意味を未だ良く知り得ない事のもどかしさを、何かせずにいられない気持ちの中を洗い去る様な。

神秘とは何もかも奪い去っていく時に感じられるのかもしれません。

意味を突き詰めて行こうとする人々への抗いの様に、北国の神秘は降り去っていくのか。言葉にだって出来ないのに。

 

 

習慣

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所謂前段階とか下準備というのが苦手だ。

思い付いた瞬間に後先考えず飛びついた事が幾らでもある。

だから満ち潮で来た道が沈んでしまい、引き返せなくて困惑する事もしばしばある。

こんな事ばかりでは困るので、そろそろ抜け出したいと常日頃思っている。

先述の下準備というのをまず意識的に行ってみる。

これをするには何が必要で、どんな手順を踏めばいいのかちゃんとハッキリしておく、といった次第だ。

未だここら辺が習慣化していないので違和感は相当ある。

怠惰にとって磁石の反発の様にくっ付きはしない。そこで磁力が弱まって行くのをただひたすら待つ様な感じだ。

多分こんな事を考えているうちはまだ難しいであろう。

 

find for snowscape series No.13

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find for snowscape 13

Arches paper,Watercolour

(H)240x(W)265mm

2016

 

水彩画

影の微妙な色合いが画面の印象を変えてしまいます。

重要なのは見えている状態を最も自然にする事ではないかと

思う瞬間がありますが、それが全てでは無いと思います。