Robert Ryman
a supply route
oil on board
(H)397x(W)397x(D)68mm
2016
般若心経の空即是色を考えるに、
対する色即是空の意味がより深く体現できるように感じる。無なんだから体現ってのはおかしな話しだけれども、今一例えられる言葉やシュチュエーションが思いつかない。
ロバート・ライマン(アメリカのミニマリズムの画家)の作品を空即是色に現れた無の絵画だと思っている。
それはライマンの作家としての背景にその事が深く関係していると気付き始めたからだ。あ、仏教との関係と言う訳でなく。
イメージや主題、説明などを必要としない、支持体と筆の機能だけを取り扱った作品群がこれまでに素晴らしく魅力する物なのかと思い知らされた。
自然よりもちろん作為的だし、ただ物質としての美しさや厳格さは希薄である様にも感じるけど、その間だとかニュートラルな位置にある等と、そう簡単に捉えられない場所にある事だけは主張したい。